参列の心得

ここでは各宗派のマナーの違いと基本の作法を解説しています。
地域などの違いによっては、ここに紹介した作法と異なる場合もありますので正しくは斎主にお尋ね下さい。

仏式葬儀

お焼香の順序

1

遺族に一礼して焼香台のある仏前に進みます。
ご本尊と遺影を仰ぎ、頭を下げて黙礼します。

2

右手で香をつまみます。

3

額のところまでおしいいただきます。
(浄土真宗では、おしいいただきません)

4

香炉に静かにくべます。
これを宗派で決められた回数を行うのですが、二回目からは額でおしいいただく必要はありません。
※会葬者が多い場合、焼香は一回だけ行うことが、宗派問わず慣例化しているようです。

5

合掌礼拝します。
最後に遺族に一礼し、退きます。

神式葬儀

玉串奉奠

1

玉串を受けたら、案(玉串を置く台)の前に進み、玉串をおしいいただけます。

2

根本を手前にして、まっすぐに持ちます。次に時計回りに回転させて、向きを変えます。葉先を手前にして供えます。

3

二礼します。

4

二拍手します。
(葬儀では音をたてずに拍手します)

5

最後に一礼して退きます。

キリスト教葬

献花

仏教の焼香にあたるのが献花です。
花は持参してもかまいませんが、多くの場合、会場に準備してあります。
花の種類は菊やカーネーションを用いられることが多いようです。
根本を祭壇側に、花を手前に向けて献花台に供えます。

葬儀・告別式の服装

葬儀、告別式に参列する時の、一般会葬者の服装は通常礼服です。
しかし、特に親しい間柄でない場合には黒めの平服でかまいません。
男性はダークスーツと黒のネクタイ、黒の靴。
女性は、黒もしくは地味な色のスーツ、もしくはワンピース、それに黒の靴が一般的です。
男女、和洋装を問わず、黒であっても光沢のあるものは避けましょう。学生の場合は制服が喪服となります。
制服のない場合は黒もしくは地味な色の服装に、黒か白の靴下、黒の靴が望ましいでしょう。

香典袋の書き方

仏教

ご霊前

葬儀の時の一般的な表書は「御霊前」ですが浄土真宗の場合は「御仏前」と書きます。(真宗は霊の存在を認めていないので使えないと言う説があるため)
「御香典」「御香奠」「御香料」と書く場合もあります。

神道

御玉串料

銀の水引を使って、「御玉串料」と書くことが多いようです。
「御神料」「御神餞料」などを書く場合もあります。

キリスト教

献花料

「献花料」「御花料」などを書きます。
水引は無くてもかまいません。

グループで包む場合

2人で一緒に包む場合は、下段にそれぞれの氏名を横に並べて書きます。
グループで包む場合は、半紙などにメンバー全員の氏名を書いて、中袋に入れます。
表には「○○会有志」あるいは会社名や部課名などを書きます。

金額の目安

香典の金額は、故人にお世話になった度合いによって違いますので、一概には言えませんが、一応の目安はあります。
一般的には血のつながりが濃いほど高額になり、両親の場合には十万円、兄弟で五万円、その他の親戚の場合一万円位が多いようです。
職場の上司や同僚、近所の人、友人の場合には五千円が目安です。